車両レビュー:T110E5

Tier10アメリカ重戦車T110E5についてレビューを書きます。

一言で表すと足が早くなって防盾が硬くなったTiger(P)のような戦車です。せめてアメリカ戦車と比べろよ……という感じですが、丁度いい戦車がアメリカには居ないので。T110E5は前身であるアメリカTier9重戦車M103からは、車体正面装甲と機動力が強化されていますが、対面する敵戦車が違う為、戦場での立ち位置が結構変わるかなと思います。立ち位置的にはTiger(P)は凄く近いので、あの戦車を乗りこなせるプレイヤーなら、T110E5はとても相性がいい車両だと思います。

以下に良いところと悪いところ等を詳しく書いていきます。

T110E5の良いところ

  • 出力重量比が良く加速力がある
  • DPMや収束・精度など全体的な砲性能はまあまあ良い
  • 俯角は8度あり地形適応力が高い
  • 砲塔旋回速度が早くターゲット選びに困らない
  • 砲塔や車体正面上部等、弱点部以外の装甲は頼りになる
  • 車体があまり大きくなく他のプレイヤーの邪魔になりにくい
  • 正面から撃たれてもほぼ燃えない
  • Tier9のM103よりはちゃんと強い
  • 売却すると305万クレジット手に入る
  • Wikiのコメント欄が面白い

T110E5の悪いところ

  • 弱点の巨大キューポラのお蔭で前線で地形適応力を活かしにくい
  • 車体正面下部の弱点が広い
  • しかもそこに弾薬庫がある
  • 履帯前部の誘導輪裏の装甲が薄く簡単に履帯ハメを食らう
  • 単発750砲*3に耐えられない2200という低HP
  • 榴弾耐性が低く自走砲に弱い
  • 小回りは効くが側背面はペラペラなので多vs1が苦手
  • 後退時の最高速が12kmと遅い
  • 主砲単発火力が400ダメージとMT並に低い

どのように乗ったらいいのか

もちろん常にこうしろってわけじゃないよ。状況を見てね。

  • 同格重戦車と単発交換をすると不利なので味方と一緒に行動する

超重戦車のみなさんとは単発火力と体力に差があるので、単純な撃ち合いをすると不利になりがち。味方と連携して敵重戦車に対処しよう。相手の隙を見逃さず先制攻撃できればHPの不利が減るので、そこからは多少強気に振る舞っていける。

  • 発射速度の早さを生かす

多くの重戦車・駆逐戦車よりも主砲のリロードが早いため、相手に1発撃たれた後、2発こちらが撃つという交換ができると強い。基本的には装甲貫通を狙ったほうがいいけれど、相手の車体の角度が悪かったり、340貫通のHEATを撃てないのであれば、履帯を切って味方にダメージ取ってもらった方がいい場面がある。リロードの早さはそういう風にも生かせる。

  • 後退12kmなので深追い厳禁

飛び出し撃ちの際の前進スピードに対して、後退の速度が非常に遅い。飛び出して撃ったものの遮蔽や稜線まで下がり切れず、反撃を受けることが多くなりがち。履帯裏の装甲も弱く、相手が複数両居る時にミスをすると一瞬で大ダメージを受ける。飛び出し撃ちの際は他の戦車よりも気を付けたほうがいいと個人的には思う。

  • 豚飯は左壁でキューポラをなるべく隠す。

右壁で豚飯をしているとノロノロ後退して顔を出そうとする時に砲塔左側のキューポラを先に撃たれる。左壁でも、相手を撃とうとしたら結局キューポラを狙われるんだけども、撃たれる面積は最小限になる。でも相手が瀕死だったり格下なら、右壁とか関係なくさっさと撃って倒してしまおう。

  • 榴弾耐性はないので豚飯を過信しない

単純な装甲圧ではなくキツい傾斜によって跳弾を期待する戦車なので、榴弾には弱い。場合によっては榴弾で履帯を切られ続けたままやられることも。豚飯で撃ち合いを挑むのはいいがあまり欲張りすぎず、榴弾を撃たれ始めたらそこで手打ちにしておこう。もちろん敵自走砲からの射線管理もしっかりしよう。

  • 同格重戦車とのぶつかり合いを初動の段階でかわすなら、速力差を活かすこと

相手側の重戦車の方が編成が良い・枚数が多いなど、重戦車同士のぶつかり合いを回避する展開になった場合は、相手の中戦車隊を潰す為に味方中戦車を先導しよう。ただし明らかに味方側の戦力が過剰だったり、味方中戦車との速力差があり行軍に追いつけない等、素直に自陣防衛へ戻ったほうがいいことも結構ある。試合展開を先読みして動くことがその速力を生かすことに繋がる。

  • HP・装甲・単発火力は格下戦車やMTを相手にするならば十分

Tier8・9戦車や、Tier10の中戦車相手には単純な火力や装甲で勝るので、撃ち合いを有利に進められる。相手の戦力確認も含め積極的に撃ち合おう。こちらが枚数不利の場合、HPが減った途端ラッシュを仕掛けられかねないので、自身のHPを減らし過ぎないようにしつつ、味方のHPも見ながら戦おう。どのぐらいの枚数不利でも戦えるかはやってみて試そう。Tier差・腕の差が大きかったり、相手の連携が拙ければ枚数不利でも勝てることもある。

  • 中戦車と比べると最高速が40kmと遅いので、素早く戦況を判断する

目標地点に向かう敵戦力が多く、こちらの方が圧倒的不利である事が先行偵察によりわかっているなら、自分のT110E5が遮蔽のない場所を行軍している最中に、相手の快速戦車は目標地点を確保してしまうと予想できる。そのまま目標地点に進むと大きな被害を受ける可能性が高い。むりやりその地点を確保しに行かず、途中の遮蔽で止まって味方快速戦車の撤退を支援しよう。T110E5が目標地点に到着してから相手の枚数が見えた場合は、もうそこで戦うしかないけれど。可能ならば隙を見て一つ後方の遮蔽物の場所まで下がろう。

  • どうしても撃たれる場面なら正面車体下部や側面よりはキューポラを撃たせる

履帯・エンジン・弾薬庫といったモジュールの破損は影響が大きく、複数回壊されると即座に致命的な状況を招くことになる。動きを止められ大ダメージを受ける、DPMが半分に下がり敵を倒しきれない等。一方で車長が負傷しても、運動性やDPMといった継戦能力は大幅には下がらない上、車長が負傷中なら、いくら撃たれても車長は負傷状態のままである。つまり実質的に乗員が負傷することがないのでお得ということになる。大事なモジュールが壊れないし、単純に被弾面積も小さい。敵に差し出すなら正面車体下部や側面よりもキューポラにしよう。

戦績から立ち回りを考える

4~50戦ほどナーフ前に乗っていて、その時の平均ダメージは3900ぐらいだった。なので今の性能での実質平均ダメージは3600ぐらいだと思われる。今の性能でも上手な人なら4000出せそうな性能はあると考える。でも私には無理だった。

視認範囲についてはTier10の標準的な性能で、伸ばしても偵察の場面で活かされる場面は少なかったような気がする。そもそも軽・中戦車や一部の快速重戦車よりも当然遅いし隠蔽も低いので、視界取りへの適正はあまりない。また弱点である頭のアレのせいで、ハルダウンでの視界取りが出来ないわけではないものの、気分的に積極的にはやりたくない。Tier10戦車の主砲であれば遠距離でもキューポラを貫通されるし、発見された後の退避も遅いので自走砲からも狙われやすい。こういう状況でなければ顔を出しても大きな問題はないが、機会が限られるということ。なお試合終盤を考えれば、視認範囲は長いに越したことはない。個人的には、見えない敵にやられることほど悲しい話はないと思っている。でもそこは好みだから視界を切って捨ててもいいのではないかな。

効力射126/155、つまり、自分のHP分ダメージを出せなかった試合は全体の約18.71%。試合展開を読み間違えたり、撃ち合いやポジショニングで失敗したツケがこういう所にくる。単純な性能でゴリ押ししにくく、ちょっとでも丁寧さを欠くとすぐボロが出る戦車なのは間違いない。

戦功章を見ると共謀者が一番多く、素早い砲塔旋回やリロードの早い主砲という特徴が前線で活かされていたのかなという感じ。一方で鋼鉄の壁はあまり取れなかった。単純にHPが少ないという理由もあるし、例えばMausの豚飯のような、絶対に敵の砲弾貫通を防げるようなテクニックを使いにくいからだと思う。

おわりに

味方の為に盾になるという一般的なイメージの重戦車ではないものの、戦場に居場所がないわけではないかなと思われます。ただしガレージに居場所があるかはなんとも。その辺りはお近くのClanWars指揮官や、自分の心にお尋ねください。

おまけ

現行のWGLのルールでは出番がほぼありません。2年ほど前の車両モデルHD化直後には多く採用されましたが、T110E5へのカウンターとなるFV215bという精度とDPMを兼ね備えた戦車がピックされるようになり、出番はどんどん減っていきました。今後は俯角7度で足が早いWZ-111 model5Aに出番を取られるでしょう。

WGLでT110E5が最も活躍したと思われる2年前の試合を貼っておきます。nerf前の試合なのでとても硬く頼もしい重戦車でした。なおこの試合は、次のゲームで私が日和ったこと(RU251じゃ54ltwtに勝てないから中央で当たるのをやめようとか)言ったせいで結局4-5で負けました。ggwpHM。

投稿者:

moudame

好きなものはメロンです

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