WGLS2APACFinalにおけるELのルイン攻撃について

6/22にeスポーツMaXさんで取り上げてもらったELvsTEのルインベルク攻撃について、再度説明しつつ、足りないであろう部分についても補足しておきます。

なるべくWoT特有の名詞を減らして、WoTをプレイしたことのない人にも想像できるような書き方をしたような気がしますが、ゲームそのものをプレイしない人向けには書けていません(HPって書いてヒットポイントと読めない人はちょっとつらいかも)。

文中に実際の試合の動画へのリンクもありますので、説明を読んだ後に見ると、より理解が容易になるかと思います。

Q1.試合のルールは?(攻撃/防衛戦って何?)

A1.チームごとに攻撃側・防衛側にわかれて7人対7人で戦います。マップには陣地が2つあり、防衛側はどちらも守らなくてはなりません。攻撃側は陣地の占領(片方でよい)および相手の殲滅を狙います。防衛側は攻撃側を全滅させるか、試合時間切れまで耐えきる事を狙います。AVAの爆破ルールとか、CSGO等FPSの大会ルールによく似ています。

Q2.ルインベルクはどういうマップ?

A2.防衛側が非常に有利・攻撃側が非常に不利なマップと言われています。高所・遮蔽物のある場所は攻撃防衛どちらにとっても大事な場所ですが、防衛側の方が先にたどり着けるように出来ています。また、攻め側はその要所に近づくには遮蔽なしで長距離を走らなくてはなりません。

画像で説明すると以下のような感じです。赤線が攻撃経路、緑の点が防衛側戦車、黄色い点線が射線です。

A7は1番陣地に来る敵を早期に発見することができます。攻め側は遮蔽なしでA7に突っ込んでいかねばならない難所です。

 

F0は中央のEFラインを偵察できます。マップ中央から南北に射線を通すことができ、A7やK0との相互作用があります。

K0はマップ最南端Kラインと、2番陣地付近をカバーします。

それぞれの場所は相互に影響を及ぼし、防衛側の有利を大きなものにしています。

Q3.じゃあ攻め側はどうやって勝てばいいの?

A3.いくつかパターンがあります。一つ目は制圧射撃等によって敵のポジショニングを制限し、要所を確保する際の犠牲を減らす方法。二つ目は火力や速度、装甲を生かして要所を制圧するという方法、そして三つ目は要所を取らずに無理やり陣地を占領するという方法です。

Q4.ELはどういう攻め方をしたの?

A4.先ほど述べた、一つ目と二つ目の方法をうまく組み合わせています。ポイントとしてはMausというゲーム中最もタフな戦車と、自走砲という接近戦は弱いが特殊な弾道を持つ車両を採用した所です。

ここからはELが具体的にどのように攻めたのかを説明していきます。まずお互いの編成やその意図について見て行きます。

TEはMaus 215b 113*2 AMX50B Bat25t T-54ltです。多くを快速戦車が占めます。相手の快速編成に対してはAMX50B、113のような火力と機動力を両立した戦車が刺さりますし、要所への強襲に対しては防御力の高いMausが盾となります。複数台のMausを擁するような攻撃側の鈍足編成に対しては、遮蔽を使い、陣形を広く取り、相手を包囲する形を作れているのなら問題なく勝てます。特に、A7やK0のような要所を確保し続けられるのなら、かなり有利に戦いを進められます。しかし、EL側の出した自走砲に撃たれる事を嫌って、K0というポジションを取らない事をTEは選択したので、正面から戦うと形勢が若干きびしいかなという状態になっています。

ELの編成はMaus*3 Bat25t*2 113 そしてM40/43です。鈍足車両が多く、機動力で勝負するのは難しいです。Mausという戦車は至近距離まで近づくことができれば強さを発揮できますが、発見されずこっそり要所まで接近するのは困難であり、相手の偵察車両に仕事をさせないよう制圧射撃をしたり、迂闊に顔を出した相手のミスを突く等、丁寧にHPのアドバンテージを取って行く戦法が向いています。HPの有利を取れれば、主力どうしの交戦が始まった時の耐久力に差が出ますし、もし敵偵察車両のHPを削れば、その敵偵察車両は試合中盤以降の単独行動に大きな制限が加わることになります。

試合の時間は残り時間表記で行います。画面右下のミニマップに注目しつつご覧ください。

9:14 E3のEL_PrincipalからF9のTE_Saffeeに射撃がヒット。SaffeeのBat25tは茂みを使って偵察した為発見されていませんが、MausのPrincipalを発見した為(発見された側は発見されたという事が確認できる)、Principalは偵察戦車がおおよそどの位置にいるか推測できます。このように、発見していない敵戦車が居るであろう場所を推測して撃つテクニックを「ブラインドorブラインドショット」と呼びます。

8:24 Bat25tのEL_QuietがK8で発見される。また、MausのEL_WoT_SEA_7とEL_BlackがK6で発見される。それぞれ約500ダメージを受ける。しかし500ダメージを貰っても、他の戦車よりもHPが多いというのがこのMausという戦車の特徴。TE側は誰も発見されていませんが、EL側は敵偵察戦車が近くに居るという事を察知します。

7:35 TE側はA7に置く偵察戦車を113という重戦車からBat25tへと変更。A7を離れたTE_partyの113はF0へ合流。この事から、TEはELの南からの攻撃を正面から受け止める事を選択したのがわかります。

6:43 A7で偵察していたSafee、D2のEL_NICEからブラインドショットをくらう。A7での偵察場所はよく使われるポジションであり、またTE側が今までの試合で何度も使っているポジションなので、EL側はそこをうまく突いた形。Safeeは2度ダメージを貰い、単独行動が難しい状態に追い込まれました。

6:40 K0方面を制圧する為EL側はBlackのMausの後ろにEL_Hardlinerの113を庇うように進軍。このように装甲とHPのある車両の後ろに、装甲はないが火力のある戦車を置くことで後者のHPを温存する良い動き。TE側は出来れば113を撃ちたいが、敵を撃てる機会は限られているのでMausを撃たざるをえません。

6:00 H8に隠しておいたTE側の偵察戦車、T-54ltのTE_SkellがEL_FOXTSのM40/43によって撃破されます。EL側が無理やりMausや113を使ってT-54ltを倒しにいくと、防衛側要所F0に対して弱点を晒す事になる為、かなりの痛手を負います。しかしEL側は自走砲M40/43という山なり弾道の車両を使う事によって遮蔽物を超えて攻撃し、上手くT-54ltを処理しました。

6~4:00 ELの南側からの侵攻を受け止めるのか、それともそれを回避し相手の裏を突くのか、TE側が迷っているのはTE_maawの113の動きから見て取れますね。その隙にEL側はF0付近の確保、C1へのBat25t*2の配備を素早く完了させます。そしてF8に進軍していたBlackによって、北側へ展開するmaawを発見します。

3:33 C1のEL側Quiet&NICEと、D3のTE側maaw&Saffeeの2対2の勝負が始まる所、EL側は北から回り込むmaawの存在がわかっており、完璧な奇襲を仕掛けられています。一方でTE側には相手が待ち構えているという情報がなく、さらにSaffeeは交戦が始まる前に既に2発分弾を食らっていたので、TE側に勝てる要素はありません。

最終的に車両数6-0、HPにして8000の大差をつけてEL側が勝利。

 

さて、TEは負けてしまいましたが、どうすればよかったのかなという所もちょっと書いてみます。

南からのELの侵攻を止めるのが難しいというのは車両の編成的に正しいです。侵攻してくるMaus軍団の側面をTEは取らねばなりません。K0に113を送るという手もありますが、この113は自走砲に撃たれ続ける為、1~2分しか時間が稼げません。もし時間切れでの勝ちを狙うというのであれば、採用する価値があるかもしれません。今回のようにK0を取らない場合は北側からマップの西側へ侵入し、ELの陣形のバックラインに飛び込むという選択があります。

TE側には勝負を仕掛けるタイミングがいくつかありました。まず南でMausが2両見えた8分頃です。Bat25tも見えており、E3にいるMausも見えていますから、EL側の見えていない敵は残り3両なわけです。そしてそのうち1両は自走砲という接近戦の能力が低い車両となっています。このタイミングであれば、TE側はAMX50B、113*2、そしてBat25tという4枚の車両をマップ西側へ侵攻・制圧するという作戦が取れました。EL側が街に待機させている可能性があるのは、Maus、113、Bat25tそして接近戦の弱いM40/43ですので、戦えばTE側がほぼ勝てます。もしそれでEL側の自走砲を倒せれば、EL側の作戦は大幅に修正を余儀なくされます。

TE側のT-54ltが倒された場面でも、この作戦は有効でした。EL側は113が追加で南側に現れており、西側街中には最大3両しかいません。素早く決断すれば、T-54ltがやられた分を取り返し、TE側に勝ちの目が生まれたかもしれません。

北側から解決するという目的があるのであれば、T-54ltはもう少し後ろに配備し、相手が来た際に逃げて北経由で西側へと再展開する方法もあったかもしれません。

後々加筆するかもしれませんが、大体こんな感じ。

投稿者:

moudame

好きなものはメロンです

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